”ダイエット中には炭水化物の摂取はあまりよろしくない”
世間的にはこういった風潮広まっているように感じます。実際に炭水化物カットをしてダイエットする方法で多くのダイエット成功者を生み出した某パーソナルトレーニングジムがこの方法を一気に世に広めました。
しかし、実際は炭水化物を摂取することはむしろ筋肉をつけるうえでプラスに働きます。
気を付けるべきは摂取カロリーの方です。摂取カロリーが消費カロリーより上回っていれば体重は増加しますし、反対に消費カロリーが摂取カロリーよりも上回った状態であれば炭水化物を摂取していてもしっかりと体重は減少していきます。
夜に炭水化物は悪?
夜に炭水化物を摂ることは全く問題ありません。これも先ほどお話ししたように摂取カロリーと消費カロリーの関係性さえおさえておけば決して体重増加を引き起こしたりすることはありません。
むしろ筋トレをした直後の夕食などは積極的に糖質を摂取することで筋グリコーゲン(簡単に言えば筋肉を動かす燃料)の回復につながり、翌日への筋疲労の軽減につながります。
体重が増えて困っている方はまず毎食の摂取カロリーと基礎代謝や活動レベルがどうかといった部分に着目するようにしましょう。
炭水化物を抜いたら体重が減ったという方はなんで減ったの?
実際炭水化物をカットした食事でダイエットに成功されたケースもありますが、その理由は
①そもそも摂取カロリーが減少している
②タンパク質の摂取比率が上がり、食事誘発性熱産生による消費カロリーが増大した
これらのことが考えられます。
炭水化物の主な摂取源は多くは米やパンなどの主食からです。炭水化物をカットするということは主食のほとんどを口にしないということ。一般的な食事は主食・主菜・副菜・汁物のような構成になっていることが多いです。この中のカロリーの配分としては主食が半分近くを占めています。1回の食事に占めるカロリーの多い主食を抜くことでそもそもカロリー自体が減っており、そのために炭水化物カットしたタイミングで体重が減少する場合があります。
また、炭水化物を減らすつまり結果的に主食を減らしたとしましょう。すると肉や魚などを多く食べ、タンパク質の摂取量が増えることがあります。タンパク質は食事誘発性熱産生によるカロリー消費量が三大栄養素の中で最も高く、摂取したカロリーのおよそ3割近くが消費されます。そのため、三大栄養素それぞれから同じ分だけカロリーを摂取したとしてもタンパク質が最も太りにくいのです。
基本を守ることでご飯を食べながらダイエットに成功することは可能
ダイエットの基本は「消費カロリー>摂取カロリーの関係を作る」です。
炭水化物を摂取するしないであったり、夜何時以降食べないといったダイエット法はあくまでも枝葉のことでありそれ自体を行っても消費カロリーと摂取カロリーの関係性がダイエットするようにできていなければ何の意味もありません。
逆にこの関係性が守れていればご飯などの炭水化物を食べても全く問題ありません。