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トレーニングによって持久系スポーツのラストスパート能力が向上する可能性あり!

2026 3/12
コラム
2026年3月12日

持久系のスポーツで最後の最後で抜き去る。もしくは逆に抜き去られて勝敗を決した経験をした選手も多いのではないでしょうか。

数百メートル、長ければ数十キロもの距離にも及ぶ持久系競技。時間にすれば数十秒から数時間も動き続ける持久系スポーツ。そんな長い時間や距離を戦い続けても、最後の数秒のラストスパートで逆転され悔しい経験をすることもあります。

そんなときアスリートはこう願うはず。
「最後のラストスパートで、もうひと伸びできれば」
筆者自身もボート競技(ローイング競技とも呼ばれる、モーターのついている競艇とは違うボート)という2000mもの長い距離を競う持久系スポーツをやってきた者のひとりとして、同じように考えたことは幾度となくあります。

そこでぜひ持久系スポーツにとりくむアスリート。とくにラストスパートを向上させたいアスリートに読んでほしい論文をみつけたので今回の記事で紹介していきたいと思います。

Ronnestad et al. (2011) Strength training improves 5-min all-out performance following 185 min of cycling. Scand J Med Sci Sports 21(2):250-9

目次

論文紹介

今回紹介する論文はサイクリストを被験者としたものです。

論文内容まとめ
  • 被験者は過去6ヶ月の間にレジスタンストレーニングをやっていないサイクリスト
  • 被験者を通常の自転車トレーニングのみのグループと、自転車トレーニング+週2回レジスタンストレーニングのグループにわける
  • ①ハーフスクワット②片脚レッグプレス③片脚ヒップフレクション④カーフレイズの4種目、各エクササイズを4-10RM×3セットおこなう
  • 185分間の最大下強度の自転車こぎの後の5分間の全力でのスプリントでトレーニング有のグループは7.2%パワーを向上させ、トレーニング無のグループは変化が見られなかった

論文を読んで

今回紹介した論文内の研究では自転車トレーニングにおけるラストスパートにトレーニングがどのような影響を及ぼすかについてでした。

同じく持久系スポーツとして分類されるマラソンやトライアスロン、ボート競技、クロスカントリースキーなどほかの競技でも同様の結果が得られるかどうかはまだまだ確定したことは言えませんが、、少なくともマラソンについてはすでに現在も駅伝強豪校や世界的なトップランナーたちがストレングストレーニングを取り入れて高いパフォーマンスを発揮していることは確かです。

競技パフォーマンスを高めるうえに、さらにそのなかでもラストスパートを向上させる効果もあるのであれば、持久系スポーツのアスリートもストレングストレーニングをやらない理由はないのではないでしょうか。

持久系アスリートのストレングストレーニングよくある質問

持久系アスリートがストレングストレーニング(いわゆる筋トレだと思ってください)をとりいれるにあたって、よくいただく質問を質問集としてまとめてみました。トレーニングには興味があるけれど、不安や疑問があって今一歩踏み出せないという方は是非参考に敷いてみてください。

トレーニングをするとパフォーマンスが低下するのでは?

適切なトレーニングをおこなう場合、むしろトレーニングによってパフォーマンスを高めることができます。ランニングに関していえばランニングエコノミーを改善し、タイム短縮にこうけんすることがわかっています。
詳しくは下記リンクより過去記事をご覧ください↓

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【マラソン】ランナーがタイムを短縮するために重要なランニングエコノミーの話 フルマラソンやハーフマラソンなどに出場している方の多くはサブ4やサブ3など、大なり小なりタイムを短縮することを常に考えながら走っているという方も多いのではない…
トレーニングで身体が重くなってしまわない?

筋肉量が増える可能性はありますが、大幅にパフォーマンスを低下するほどの体重増加は起こりにくいと考えられます。高強度の持久系の運動をトレーニングと並行しておこなうと筋肥大効果が低下するという研究結果もあります。また、そもそも持久系の運動をしているとかなり大幅なカロリー消費をするため筋肥大するほどの余剰カロリーが出にくい(筋肥大も体脂肪が増えるときと同じでオーバーカロリーが基本)のでその心配はほとんどしなくて問題ないでしょう。

持久系の運動におけるトレーニングは高回数・低重量?

持久系のアスリートだからといって高回数・低重量でのトレーニングで筋持久力を養うのではなく、高重量・低回数で神経系の適応を促すことが重要です。持久系アスリートはそもそも普段から何時間も運動しており、その時点で十分な持久系トレーニングをしています。ですから、あえてトレーニングするのであれば、トレーニングでしかできない高負荷でのトレーニングに時間を割くべきです。

トレーニングってケガをしそうで怖い

トレーニングはむしろ他の競技スポーツと比べて、大きくケガのリスクが少ないことがわかっています。また、トレーニングの内容によっては筋肉がつることや肉離れの予防効果も期待できるので、逆にケガ予防の効果が期待できます。

一度専門家の指導をうけてトレーニングを

少し営業臭くなってしまいますが、競技パフォーマンスのためにトレーニングをおこないたいのであれば、ぜひ一度プロの指導を受けることをお勧めします。

というのも、競技力を高めるためのトレーニングとダイエットやボディメイクの筋肥大目的のトレーニングでは、知識やトレーニング方法もまるで変ってきます。

トレーナーの資格もそれに応じて、競技力を高めるためのトレーニング指導の専門家としての資格(CSCS「ストレングス&コンディショニングスペシャリスト」)が存在しているのです。

YouTubeやそのほかSNSでもトレーニング情報がみることができますが、その多くは元トップアスリートの経験からくるトレーニング論か、ボディビルディング的なトレーニング方法から解説している人がほとんどです。
きちんとパフォーマンスを高めるトレーニングが得意なトレーナーの指導を受けて、きちんと学ぶ時間を設けることが遠回りのように見えて、じつは効率的です。

私自身も全国大会で何度か入賞経験がありますが、その自分でも学生時代にトレーナーから教わって大きな変化を感じたので、プロのトレーナーから指導を受けることを心からおすすめしたいです。

まとめ

今回はトレーニングが持久系スポーツのラストスパートに与える影響について解説しました。

この記事を読んでくださっている方の中に、持久系スポーツに取り組んでいる方がいればぜひ今回の記事を参考にトレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。

コラム
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  • 【仙台パーソナルジム】トライフィットネスのお客様の年齢層とトレーニングの目的
  • フィットネス・スポーツ専門レビューメディア「FitReview」にてご紹介いただきました

この記事を書いた人

今野 栄也人のアバター 今野 栄也人

トライフィットネス代表。
トレーニング歴20年。トレーナー歴10年超。アスリートの競技力向上からダイエットまで幅広い対応力が強みです。
保有資格:NSCA‐CPT(全米ストレングス&コンディショニング協会認定トレーナー)、CSCS(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

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