最近、なんだか食欲が増してきてせっかく減ってきた体重もまた若干戻ってきちゃった。
こんな経験はありませんか?体重増加には様々な理由が考えられます。例えば多忙で運動量が減少していたり、会食が続いて食事量が増加していたり。こういった明確な理由があっての体重増加であればまだ解決は楽なんですが、なぜだか最近急に食欲がわいてきて食欲を抑えにくくなってしまっているということはないでしょうか。
こういった理由が不明な食欲の増加には実は睡眠不足が関係している可能性があります。
睡眠と食欲の関係性
一見、関係のなさそうな睡眠と食欲。実は睡眠と食欲には密接な関係があります。
睡眠時間と食欲の関係性を調査した研究では、睡眠時間が平均して7~9時間の人と比べて6時間未満の肥満の割合は23%高く、5時間未満ではなんと50%も高いということがわかっています。
これは睡眠時間が短くなった際に食欲亢進ホルモンであるグレリンの分泌が増加し、反対に食欲減退ホルモンであるレプチンの分泌が減少することで食欲が増加してしまうことが影響しています。また、睡眠時間が長いということはその分摂食の機会が増えることや、睡眠不足による疲労感・倦怠感などから活動量が減少し消費エネルギーが減少することなども影響しているのではないでしょうか。
これらのことに関してわかりやすく説明している記事がございますので詳しく知りたい方はこちらとこちらの記事をご覧ください。
実際にコンプであった事例
パーソナルジムコンプには多くの産後ダイエットのお客様が通ってくださっています。
その中でもまだ1歳前後のお客様で実際にあった事例をお話しすると、そのお客様は徐々にですが着実に体重を毎月2㎏前後落としていましたがある時ピタッと変動がなくなったのです。そこで送っていただいた食事の写真を見返すと少しずつ食事の量や頻度が増えていることがわかりました。
お客様に理由を尋ねると「最近、なんだか食欲が増して抑えられなくて・・・」といったお返事が。
さらに深堀り対話を重ねるとお子様の夜泣きでどうしても睡眠時間が削られ、起きた時につい手軽なものをつまんでしまっていたとのことでした。
ここでもやはり睡眠不足がきっかけで食欲の増加が起きていたのです。そこでまず、夜泣きをするのは仕方のないことなので早急にできる対策として
・スナック菓子等のハイカロリーかつ手軽に食べられるものを家からすべて排除
・どうしても食欲が抑えられない時用にスナック菓子の代わりにスルメイカ・こんにゃくゼリー・寒天ゼリー等の低カロリーなどを常備
・ご主人が在宅のときなど可能なときは積極的に仮眠をとる
これらのことでまずは簡単な対策をとることで、まずはまた緩やかにですが体重減少へもっていくことができました。
ベストアンサーでいえば何も食べないがいいのかもしれませんが、それでもホルモンの影響に対して完全に抗うのは非常に困難です。ですから、ベストでなくともベターな方法で今回のようにしのぐというのもストレスを軽減しながらダイエットするうえで重要なのではないでしょうか。
皆さんも、もし食欲が最近増えているなと感じたらまず睡眠時間が減少していないかどうか確認してみましょう。